プロトタイプの話 試作品

August 24, 2020


Tree Leather(ツリーレザー)に初めて触れたとき,

この新しい素材の可能性を感じながらも,

多少の不安もありました。


この素材が動物性の革の代わりになれば,

アニマルフリーやヴィーガンファッションを

実践している方々にも取り入れてもらえる

プロダクトが提案できます。


木製品にあまり馴染みがない若い人たちへ,

暮らしに木を取り入れていただけるとも思いました。


それでも,初めて触る素材です。

まずは自分たちが,

Tree Leatherについて理解する必要がありました。


どれくらいの柔軟性があるのか,

強度があるのかを検証していきました。

木を曲げるために,霧吹きをしてみたり,

アイロンを当てたり,

レンジでチンも試しました。

様々なオイルも塗ってみました。


分かったことは,

柔軟性は革製品に比べると少ないこと。

折り曲げるときは,木と木目の特性を理解すること。

極端な乾燥も避ける必要があることを学びました。


それでも,それに勝る長所も確信できました。

木がレザーとして機能し,自在に曲がるという驚き。

無垢の木の肌触り。木目の美しさ。

木の家具をお手入れするように,

適量のオイルをなじませると

しなやかな状態を保てることも分かりました。


長所と短所を踏まえつつ,

今度は「ふさわしい形」に取り組みます。


木といえば,家や家具,木工品など

持ち歩けるものはあまりありません。


もっと今の人の暮らしに寄り添えるものを

作りたいと思いました。


レザーといえば,財布やカードケース 。

それが柔らかい木でできたら,どんなにいいでしょう。


山のような試作品がテーブルに増えていきます。


革職人さんにも,革製品と同じような作り方で,

いくつも製品を仕上げていただきました。

しかし,縫うことは可能でも,

時間と手間がかかりすぎることがわかりました。


高額になりすぎると,私たちが使ってほしい方々に

届かなくなってしまいます。


カッティングやパターンによって

シンプルな製法がないか,考察していきました。


また,スマホ,キャッシュレス時代の人々が

本当に必要としているプロダクトの形も考慮しました。


MOTOMOTO KUMAのプロダクト第一弾として,

Tree Leatherのカードケースを発表することに決まりました。


カードケースは私たちの始まりにすぎません。

身近に木のぬくもりを感じていただけるプロダクトを

これからも提案できればと思っています。


Mentioned in this story

No items found.
@motomotokuma